子育てのヒント

「やめなさい」が効かない本当の理由

— スマホ・ゲーム依存と、叱り方の考え方 —

「動画やゲームばかり」「何度言っても直らない」「つい怒ってしまう」——
その裏側にある子供の心理と、視点をちょっと変えるヒントを、該当シーンの動画つきでまとめました。

対談を通しで見る全編保育士・てぃ先生 × 渡部さん

出典:YouTube「【てぃ先生】渡部、ガチ悩み相談!」より要点を再構成。▶ 元の動画を開く

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なぜ、あんなに夢中になるの?

ゲームがやめられない、本当の理由

ゲームやスマホは「成長を感じやすい」ように、とてもよくできています。チュートリアルでマスを1つ動かすだけで「クリア!」とコインが降ってくる。何度も“できた”を味わえる仕組みです。

一方で現実は、自分の成長を感じられる瞬間が少ない。褒められる機会も、大きくなるほど減っていきます。だから「ゲームとどう向き合わせるか」だけを考えても、なかなか解決しません。

ここがカギ

子供が一番うれしいのは「昨日できなかったことが、今日できた」という成長の実感。
大事なのは、ゲームを取り上げることより、現実の中で成功体験(ドーパミン)をどう作るかです。

ゲームをやめさせたいなら、現実で“成長”を感じさせる方を考える。

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該当シーン2:14 – 3:07“成長を感じる”仕組みの話
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遊びが飽きる/夢中になるの分かれ道

遊びに「物語」を作ると、夢中になる

家の中だと、遊びはすぐ飽きます。「遊んで→片付けて」の繰り返しで、1つ1つがブツ切りになるから。保育園で子供がずっとおままごとに夢中なのは、遊びが少しずつ“成長”しているからです。

たとえば「ドーナツ屋さんごっこ」を、こう進化させます。

  1. まず本物を見に行く(ミスドやクリスピー)→ 色々な種類があると学ぶ
  2. 家でいろんな種類のドーナツを作ってみる
  3. また見に行く → 今度は「制服」に気づく → 制服を作る
  4. 次は「接客」→ 話し方を考える…と、遊びが進化し続ける
今日から

ベイブレードもレゴも「1個作って終わり」にしない。「今日は攻撃型、明日はそれに勝てる守り型を考えよう」——と続きを作ると、“明日が楽しみ”になります。

コツは、少しの時間でいいから親も一緒に参加すること。

該当シーン3:53 – 4:49ドーナツ屋さんが進化する例
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おねだり・買って買っての正体

「買わない!」は、じつは逆効果

「買わない!」と言い張るほど、子供の“買いたい”を煽ってしまう——というのがポイント。

あるある:スーパーで「お菓子欲しい!」→ 根負けしてグミを買う → 家に着いた瞬間、玄関にポイッ。あんなに大騒ぎしていたのに、です。

これは、グミが手に入ってうれしいのではなく、「親に勝った」ことがうれしいから。ゴネて、言い張っていた親を言い負かした——その達成感が本命なんです。

欲しいのは“モノ”じゃなく、“親に勝った”という達成感。

勝った!
該当シーン6:57 – 7:47グミを玄関にポイッ…の心理
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おねだりの神対応

「負けるが勝ち」— わざと親が負けてみせる

子供は「親に勝つ」のがうれしい。なら、あえて“親が負けた”演出をして、ゴールをずらしてあげます。

「買わない!買わない!」 子供は「勝てなかった」と余計に燃える
「そんなに欲しいなら…パパの負けだよ」 「お誕生日に買おう」で子供は“言い負かした=勝ち
ご飯前の「ゼリー食べたい!」 「わかった、パパの負け。食べよう、ご飯の後で
モノ自体が欲しいときは

チケット作戦。「これをパパに渡すとゼリーが出てくるチケットね」にすると、“モノが手に入る”感覚で物欲が満たせます。

うちの子は、“負けるが勝ち”だと思ってるんですよ。

※ 本当に何でも通すと、ただのわがままに。あくまで“負けを見せる演出”で、条件(後で/誕生日に)はこちらが通します。

パパの負け ゼリー チケット
該当シーン8:10 – 9:14“パパの負け”の使い方
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叱り方・言うことを聞かない

「子供扱い」をやめて、命令より“提案”で

大人には「すみません、そこのお茶取ってもらえますか?」と丁寧に頼むのに、相手が子供だと、なぜか“言い聞かせて従わせる”モードになりがち。

「片付けなさい」→「2回目だよ」→「いい加減にしなさい!」を大人に置き換えると——「お茶取って」「早く、2回目」。かなり失礼ですよね。それで気持ちよく動けるはずがありません。

言い換えると

・「もうご飯だから、片付けてくれない? その方が美味しく食べられるよ」と“お願い”する
・片付けたくなる仕掛け:「パパは赤、君は青のおもちゃ担当ね」→ 遊びに変わる
= 命令ではなく、提案+役割分担

敬意を持たないと、子供も敬意を持って動いてくれない。

片付け なさい! ✕ 命令 片付けて くれない? ○ 提案
該当シーン11:28 – 12:25“お茶取って”の例え話
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何度言っても同じことをする

「悪い時」ではなく「良い時」に注目する

子供が一番うれしいのは、プレゼントより何より「親に注目してもらう」こと。同じことで何度も叱られる家庭に共通するのは——“悪い時にだけ”注目していること。

良いこと:皿を洗う手を止めず「すごいねー」(ながら褒め)
良くないこと:手を止めて、飛んでいって叱る

すると子供は学びます——「悪いことをした方が、手を止めて構ってくれる」。だから叱られても繰り返す。(特に下の子は“悪いことをしないと来てくれない”と感じやすい)

逆転させる

良いことをした時こそ、手を止めて、笑顔で駆けつけて褒める。
すると「良いことをした方が構ってくれる」→ 良い行動が増えます

悪い時に注目する——それを繰り返している家庭が、じつは多い。

該当シーン16:10 – 17:06“悪い時に注目”の正体
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つい怒ってしまう自分へ

子供より先に、まず“親の余裕”

じつは、同じことで叱ってしまう家庭ほど、親がやさしい。自分の余裕より子供を優先 → 自分に余裕がない → 対応にも余裕がなくなる…という悪循環に入りがちです。

子育ては、日々リターンが少なくて“あげてばかり”。だからこそ、1日の中で「今日は自分のためにこれをした」を作ることが大切。

たとえば

食べたい一品を作る/自分だけおいしいチョコを一粒——なんでもいい。子供にどうアプローチするかより、“自分がどうなったら幸せか”を考える方が、前に進みます。

理想の育児を毎日は無理。「今日はできない日」があっていい。波があって当然です。

該当シーン18:56 – 20:02やさしい親ほど陥る悪循環
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最後に、いちばん伝えたいこと

あなたはもう、十分やっている

親はつい「あれもできてない、これもできてない」と、自分を“ダメな親”だと思いがち。でも、その“ダメだった1〜2回”の裏で、良いことを100倍しているんです。

朝ごはんを作った、トイレに誘った、学校に送った——それを「当たり前」と思って、自分の良さに気づいていないだけ。

子供は基本、親のことが大好き。今日叱りすぎたと落ち込む日でも、その子は10回も20回も笑っている。「一緒にやろうよ」と言ってくれる。それは、あなたが親として“何かをしてあげている”証拠です。

自分の“ダメ”を探すのと同じ熱量で、親としての“良いところ”を探してあげて。その方が、家族も、あなた自身も、子供も、みんな幸せになれる。

+100 朝ごはん 送り迎え 一緒に遊ぶ
該当シーン21:15 – 23:08親を“減点”しないで、という話

今日の金言まとめ

迷ったら、この7つを思い出す

① 依存

やめさせたいなら、現実で“成長”を感じさせる

② 遊び

遊びに“物語”を作ると、明日が楽しみになる

③ おねだり

欲しいのはモノじゃなく“親に勝った達成感”

④ 対応

負けるが勝ち。負けを見せてゴールをずらす

⑤ 言い方

命令ではなく、敬意ある“提案”で

⑥ 注目

悪い時ではなく、良い時に手を止めて褒める

⑦ 親自身

まず、自分の余裕。あなたはもう100倍やっている

まとめ

視点を変えるだけで、叱らなくてよくなる